嗜好品の価格の移り変わりの調査 by ナイト&フランク社(イギリス)
絵画や宝石など、嗜好品の価格の変遷を10年間にわたって調査したグラフと
インデックスの数字があります。
それによると10年経った時にクラシックカーが395%とダントツの成績です
2番目がコインになっています。以下切手、絵画、ワイン、宝石、陶磁器、時計などです。
このグラフで面白いのは2008年のリーマンショックでもほとんど影響を受けなかったこと。
株や為替などはリーマンの大嵐で多くの破産や自殺、倒産、解雇を生み出しました。
けれどもこれらの品々は全く影響を受けずに生きながらえてきたのが見て取れます
この中でも自動車はメンテナンスや保管の問題、切手は消失や破損、絵画は偽物や劣化
ワインも破損などがあるのに対して、コインは偽物の心配が皆無で持ち運びにとても便利。
戦争や大災害に対して実物資産としての強みがあります。加えて世界的な鑑定システムのおかげで
世界中どこででも価値が一定で、いざという時は換金が容易です。
これが土地や家屋などの資産との一番の違いです。
地続きのヨーロッパや中東では戦争が突然始まり、不動産を持っていても逃げるしかなく
そのために金貨、コインなど持って逃げられる実物資産が重宝されてきました。
日本にはそういう感覚は少なくコインのコレクターも多くないですが、世界には
300万人の人たちが防衛のために持っているようです。
世界を牛耳るロスチャイルド家なども、もともとはコインの両替商から始まった由。
紙切れや仮想なんとかに惑わされない資産防衛術が最近とみに高まってきているようです