ロシア1825年アレクサンドル1世デスメダル
美男子のロシア皇帝アレクサンドル1世ですが、ナポレオンの言葉を借りれば
魅力的だが彼を信頼できない、抜け目なく偽善的で狡猾である、と言わしめています。
キリスト教の隣人愛に基づく神聖同盟を決済しましたが、自由主義、ナショナリズムは
弾圧をするという貴族的な思考のみの考えや、イギリスとの講和の後は敵対するなど
一貫しない政策などで、矛盾に満ちていた人と評されています。
このメダルは1812年の銘がありますが1812年はナポレオンがロシアに侵攻した時で
65万の大軍を前に、ロシアは後退を続け、モスクワの大火によりかろうじて
ナポレオンが撤退を余儀なくされてアレクサンドルが助かった年です。
このメダルはイギリスのウェリントンのフィールドマーシャルに与えられたもので
アレクサンドルの突然の崩御後の1826年1月のことでした。
直径68mm 重さ168.50g